SNSを中心とした複数の情報ソースから情報を検知し、ビックデータ解析によって様々な種類の情報をいち早く提供するシステムです。あえて人の目を通さないことで、配信スピードを確保。最短1分以内での情報配信を可能としています(2021年12月20日時点で公式HPに記載あり)。
他社のニュース報道よりも早く、災害や緊急事態の発生や現場の状況を知ることができるのはもちろん、現場を目撃した人や当事者などからのタイムリーな情報をいち早く収集できるため、インタビューや情報提供の申し込みも素早くできます。
FASTALERTは地震や大雨、台風などの自然災害はもちろん、通信・システム障害、交通事故・運行状況、情報漏洩、新型コロナウイルスなど様々な情報を収集し提供しています。風評などが企業へダメージを与えるリスクや、停電や異臭などの異常検知情報にも対応するなど、とにかく無数の情報が得られる仕様です。
自社アプリユーザー500万人から寄せられる体感震度レポートを集約し、地震発生後およそ10分で配信します。様々な情報ソースをリスク分析などに活用することが可能です。
突発的な災害などの情報を、とにかく早く、大量に把握したい報道機関に向いているシステムです。特に突然起こる事件や事故、災害などの出来事を、素早く情報収集として発信する目的に適しています。送られてくる情報の精査が必要なため、収集のための専門チームを持っていることが前提となります。
企業向けの災害情報システムは、大きく「情報収集」「社内共有」「安否確認」の3種類に分かれます。
中でも注目したいのが、企業の災害対策の初動に差をつける「情報収集」系のシステム。
導入によって報道より先に、「現場で今、なにが起こってるのか」を把握できるため、防災はもちろん、事業継続(BCP)対策の観点から注目を集めています。
共同通信グループでは、SNSを監視して事件・事故などの「発生モノ」の情報を集めるチームがあります。このチームで、FASTALERTを公式ツールとして活用しています。「発生モノ」はいつ、何が起こるか分からないだけに、やはり検知までの速さが何よりも重要になりますが、FASTALERTはその点で断然優れています。
FASTALERT導入以前は、5分間隔でSNSを手動更新するなどしていました。このような方法では確実に取り漏らしが発生してしまいますが、FASTALERTを使うことで少人数でもずっと張り付かずに漏れなく「発生モノ」の覚知ができています。もしFASTALERTがなければ、チームを大幅に増員しなければならないところです。
FASTALERTは共同通信グループにとって強い味方です。「なくてはならないもの」「メディアのためのメディア」といった立ち位置でしょうか。
産経新聞グループの無料ニュースアプリ「産経プラス」では、FASTALERTのしくみを応用して、全世界の速報をいち早く伝える機能を運用しています。以前、とあるニュースをアプリで配信した際、社長が「なんでこんな早いんだ」と飛んで聞いてきたことがありました。国内の第一報と比べてどれくらい速いのか調べてみたところ、なんと1時間半も差がありました。これはFASTALERTを利用してみて驚いたことのひとつです。目に見える形で力を実感しました。
事件・事故といった「発生モノ」についても、これまでは何か起こると都度情報や写真を持っている人を探していましたが、FASTALERTならその対象となる人だけでなく、場所や時系列での動きもひと目で分かります。もしFASTALERTがなければ、この広いネットの情報の海の中から人手でひとつひとつ探さなければなりません。人手でやらずに済んでいるため、大幅なローコスト化にもつながっています。
JX通信社は人海戦術で行われる情報収集や取材プロセスを機械化して、ビックデータの解析ならではの情報や可視化を実現し、報道産業に貢献している会社です。多くの報道機関に速報やデータジャーナリズムを提供。一般消費者にも速報アプリなどで報道サービスを行っています。多くの人が手にしているスマートフォンなどにより、今や誰もがニュースを発信することが可能です。それらの膨大な緊急情報からデマを取り除いて、正確な情報をタイムリーに届けています。
本社所在地 | 東京都千代田区一ツ橋2-6-3 一ツ橋ビル8階 |
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創業年 | 2008年 |
電話番号 | 03-6380-9820 |
URL | https://jxpress.net/ |
業務内容 | インターネットによる各種情報提供サービス(速報・データジャーナリズム・ニューステクノロジー) |