震度や気象、発生エリアなどの条件をあらかじめ指定し、気象庁から発表された地震や気象情報と一致した際に、安否確認メールを自動配信します。回答は、人数や回答内容が自動集計され、一覧表や円グラフなどで、素早く確認できます。
データはExcelファイルでダウンロードすることも可能。詳細な連絡や報告に活用できます。未回答者を抽出して、安否確認メールの再送信も可能です。従業員が自由に投稿できる掲示板を設置すれば、被害状況の写真などが収集され、「災害掲示板」として情報共有できます。
オクレンジャーでは、個人情報の暗号化やSSL通信といった高度なセキュリティを採用しています。開発元のパスカルは、情報セキュリティの管理方法に関する国際規格「ISO27001」を取得しており、情報漏洩などのリスクに配慮した運用を実施。
運営管理はすべて社内で行い、外部委託は一切していないので、個人情報などが外部に出ることはありません。個人情報の登録は、従業員本人がメールを受信して行います。個人情報の収集や管理は不要となり、管理担当者の作業軽減を実現。登録した従業員の個人情報は管理担当者が閲覧できない仕組みになっており、登録後のトラブルも防止できます。
オクレンジャーのサーバーは、国内に1か所、海外に2か所設置しています。日本国内で大規模な災害が発生すると、海外のサーバーに切り替えて、安定した安否確認システムのサービスを提供し続けます。
スマートフォンに専用アプリをダウンロードすれば、アプリでの安否確認の対応が可能。災害時の通信状況に影響を受けにくいプッシュ通信に対応しているため、迅速に安否確認メールを送信できます。
全国のあちこちに事業所や工場があり、災害に備える必要がある企業などに適しています。それぞれの地域に安否確認メールを自動配信できます。避難に時間を要する病院や介護福祉施設が、素早く情報収集して、避難などの判断・行動を迅速に開始するためにも向いているシステムです。実際に様々な業界の企業が導入しており、様々な分野に対応できます。
企業向けの災害情報システムは、大きく「情報収集」「社内共有」「安否確認」の3種類に分かれます。
中でも注目したいのが、企業の災害対策の初動に差をつける「情報収集」系のシステム。
導入によって報道より先に、「現場で今、なにが起こってるのか」を把握できるため、防災はもちろん、事業継続(BCP)対策の観点から注目を集めています。
貨物運送事業を営むボルテックスセイグンでは、東日本大震災での経験が導入のきっかけとなりました。震災当時、電話回線が混乱し、社員と連絡が取れない事態が発生。これを機に、BCP対策としても使用できる安否確認システム・緊急連絡網の導入を決定。
常に携帯しているスマートフォンに配信することで、タイムリーな連絡が実現。配送中の品質トラブルなどの非常事態での緊急連絡にも使え、早い段階でドライバーに指示が出せます。導入後に発生した地震の際も、安否確認システムの使いやすさと連絡の取りやすさを実感しました。
社会福祉法人光仁会 富竹の里は、特別養護老人ホーム、ショートステイ、訪問介護などを運営しています。オクレンジャーを導入したきっかけは、近くを流れる千曲川が氾濫した、令和元年の台風19号の災害です。
利用者家族への避難開始の連絡から、職員を増員しての避難移動まで、約5時間かかりました。夜の避難で混乱する中、家族からの問い合わせ対応にも追われ、職員や家族への周知を迅速に行える仕組みの必要性を感じました。導入後は、早期の業務体制確立を実現。家族への連絡が2回だったのが、7回発信でき、詳細な情報が伝わることで、家族の安心感につながりました。
パスカルは、「見える化」につながる連絡網サービスやクラウド型システムなど、様々なサービスを提供しているIT専門企業です。主にシステム開発とオリジナル商品開発を行っています。
企業の問題、業務の課題などのコンサルティング、システムやアプリの設計、プログラミングによって、高品質なシステムインテグレーションを提供。代表的な製品は、連絡網システム「オクレンジャー」です。多くの自社製品の開発にも力を注ぎ、時代のニーズに応えつつ、新しいチャレンジを続けています。
本社所在地 | 長野県佐久市猿久保881-8 |
---|---|
創業年 | 1984年 |
電話番号 | 0267-66-1991 |
URL | https://www.pascal.ne.jp/ |
業務内容 | ソフトウェア開発等 |